2023年1月19日から26日の8日間にわたり、フィジー、バヌアツ、ソロモン諸島、トンガ、ニュージ-ランドから、大学生・大学院生17名が来日しました。平和構築・日本文化をテーマに、広島県、東京都でそれぞれ様々な体験をし、学びを深めました。
広島では4日間滞在しました。まずは広島県庁の表敬訪問を行い、広島の歴史、世界遺産、平和への取組などについてお話を聞いた後、広島平和記念公園、原爆ドーム、平和記念資料館を見学しました。記念公園ではガイドの説明に熱心に聞き、平和資料館では、展示を一つ一つ解説を読みながら見学し、平和の重要性を学びました。宮島では、名物穴子飯を堪能したり、厳島神社を散策したりました。ガイドから社殿が浮くように造られていると説明があると、驚きの声がありました。
広島市、宮島を巡った後は、山間部の安芸太田町に2日間滞在。安芸太田町は県内で最も人口が少なく、自然豊かな町で、これまでの訪問地とはまた異なる素敵な体験が出来ました。
1日目は地元加計高等学校の生徒によるまち巡りと神楽体験、木工体験を行いました。まち巡りでは江戸時代から続く庭園吉水園や地元の神社など、生徒の英語での案内を熱心に聞き、見学しました。神楽体験では、豪華な衣装を着てみたり、生徒と協力して神楽道具を製作したり、日本のお祭り文化に触れました。
2日目は加計高等学校を訪問、生徒自ら準備した豆まきや書道などの様々な日本文化体験を楽しみました。安芸太田町の表敬訪問では、町長と安芸太田町の魅力についてお話ししました。学生は特に2日間高校生と交流を深めたことが、とても印象に残ったようです。
都内では、平和祈念展示資料館を見学し、戦後の労苦体験について学びました。明治神宮、浅草寺を訪れ、日本の伝統的な建築や宗教観に触れました。また、日本科学未来館、東京タワー、スカイツリーでは、日本の最先端技術を楽しく学びました。
報告会では、今回のプログラムで発見したことや学び、そしてこの経験を活かして、帰国後何をするかアクションプランを発表しました。「広島の復興や平和についてスライドショーを作り、大学の食堂で上映する」「母国の様々な大学にある日本クラブをつなぐ活動をする」「高校生を対象にした大学のイベントで、日本について紹介する」など、それぞれ具体的なプランを発表しています。日本でのプログラムは終了しましたが、今後も参加者同士連絡を取り合い、アクションプランを実行していきます。彼らから素敵な報告が届くことが、今から楽しみです。