DAY2 後半 住みよい社会・街づくりって?SDGsとの繋がり
まれに、「“多文化共生“というテーマはSDGsに関係するんですか?」という声があがります。
総務省の定義では「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」とあり、
実はほとんどの項目に関わってくるのが、多文化共生です。
今回のフィールドワーク先は戦後、アメリカ文化とうちなー文化がチャンプルーした、まさに多文化共生で切磋琢磨してきた地域の皆さまの声を聞きながら、探求学習。
沖縄市戦後文化資料展示館“ヒストリート” ではジュークボックスやAサインバーカウンターなど、アメリカ統治時代におけるオキナワンイングリッシュや米軍関係史を見ることができました。ガイドさんから、「コザ暴動」の歴史や、多様なバックボーンを持つ方々との「共生社会づくり」についてインタビューをしたり、嘉手納基地ゲート近くの「境界線」を見に行ってきました。
「写真撮影どころか、中に入るな、と警告として記載されていることにびっくりした。米軍は沖縄側に入れるのに不平等」、「フェンスもあるし、こうやって境界線という境目まで引かれている。横田基地にもあったのかな」と生徒の中には横田基地近くに住んでいるという方もいて、改めて生活圏内に基地がある異様な沖縄の光景に疑問を持っている様子が伺えました。
また、沖縄に移り住んだ外国人へのインタビューシップも実施。
言葉の壁にぶつかり、ボディランゲージや物を使ってなんとか意思疎通を図ろうと取り組む姿。特にペルー出身の方にインタビューをするグループは、スペイン語の言葉が伝わらない中でも、「音楽」を通して、笑いあい、上手にコミュニケーションをとっていました!
沖縄に来て制度に関して困ったこと、暮らしの中での苦労話しなどを聞き、制度の違いや手続きの多さに、「制度を変えることのような大きな力は持てないかもしれないが、制度を知り、それを分かりやすく伝えるなど、私たちにもできることがあるかもしれない」、と優しい気付きを共有してくれました。
今回のフィールドワークは10ドル両替のミッションも!
両替センターに行き、円からドルに両替体験をしました。
「円安・ドル高」に驚き、頑張って窓口で計算しながらグループで両替成功!
10ドルを手に、昼食は多国籍料理屋さんへ。
英語表記メニューや、「Accept $」表記に緊張しながら注文したそうです。
今回のフィールドワークでは自分たちで考えたり調べたりするだけではなく、“異なるバックグラウンドの人達から見える壁”という視点を入れて見てみる。そこで初めてジブンゴトに置き換えることができるはずです。
「住みよい街づくりには語学って必要!」「もっと海外のことを知りたい!」「相手に伝わるようにするために異文化理解って大切だ!」と、3つの壁をどう乗り越えるか、自分から行動できるきっかけとなる研修になれば幸いです。
最終掲載は、まとめです!
お楽しみに。