2023年12月5日から12日の8日間にわたり、サモア、フィジー、ナウル、ツバル、バヌアツ、ソロモン諸島、ミクロネシア連邦、パプアニューギニア、パラオの9か国から大学生が来日しました。平和構築をテーマに広島、東京で様々な講義、視察を行い、学びを深めました。
東京でオリエンテーションを行い、プログラム中のグループ分けなど視察に向けた準備を済ませ、いよいよ新幹線で広島県へ。広島県では、4日間滞在し様々な体験をしました。
まずは平和構築のテーマに関する講義・視察です。被爆体験伝承講和を聞き、ピースボランティアの方と平和記念公園を歩いて回り、平和記念資料館を見学しました。また、広島県庁の表敬訪問では、広島県の復興や平和の取り組みについて話を聞くことができました。原爆投下は学校の教科書等で知っていたものの、実際に訪れ、様々な話を聞くことで、学びを深めることができました。学生からは、1人の女性の体験談を絵や写真を見ながら聞きその衝撃が強かった、命の大切さを感じ、心を打たれた、母国で平和に関する活動をしており、今回の学びを活動に生かしたい、といった感想がありました。
▼被爆体験伝承講話
▼ピースボランティアと平和記念公園を歩く
▼広島県庁表敬訪問
その後、広島県北部の安芸太田町へ移動。東京都内や広島市内とは違う日本の田舎の風景に、学生は目を輝かせていました。安芸太田町では加計高等学校との学校交流と、ホームステイを体験しました。学校交流では、加計高生のおもてなし隊によるソーラン節、空手パフォーマンスを鑑賞し、参加者は、母国の紹介、ダンス、歌を披露し、会場は大いに盛り上がりました。その後は茶道、射撃、正月の遊びを体験し、日本文化に触れることができました。
学校交流の後は、ホームステイへ。ホストファミリーとの対面前、学生はかなり緊張した様子でしたが、安芸太田町長やホストファミリーの皆さんから暖かい歓迎を受けとても嬉しそうでした。学生はホストファミリーと一緒に地域の温泉に入る、安芸太田町の郷土料理角寿司づくり、名勝三段峡の散策、薪割りや畑作業の手伝いなど様々な体験を通して、交流を深めました。特にこの経験は、学生にとって大変印象に残ったようで、ホストファミリーとは涙のお別れとなりました。
▼加計高生と茶道体験
▼ホストファミリーに郷土料理を教わる
また、広島では宮島厳島神社の散策や、広島で盛んにおこなわれている神楽の道具作り、衣装体験を通して、広島ならではの文化を体験することもできました。
▼宮島で集合写真
▼神楽道具作り
都内では、伝統文化や先端技術などを体感する施設を訪問。東京都最古のお寺浅草寺や明治神宮で日本の文化や考え方に触れ、スカイツリー、日本科学未来館では日本の先端技術に驚きの声が上がりました。学生は訪問先で自身が感じたことを、写真や動画とともにSNSに投稿し、常に発信していました。
プログラム最後の報告会では、それぞれのグループに分かれ、滞在中に学んだこととアクションプランを発表しました。SNSアカウントを開設し、平和構築について学んだことを発信する、所属する大学や地域のイベントでプログラムについて紹介するなど具体的なプランを発表しています。
学生たちの、プログラム中どんなことも挑戦したい!と積極的な姿勢が印象的でした。日本で再会しようと約束し、涙を流しながらそれぞれの国に帰っていきました。このプログラムでの学びや経験を活かしてアクションプランを実行し、良い報告が来ることが、今からとても楽しみです。
▼日本科学未来館で体験
▼浅草寺 おみくじの結果は?
▼報告会でアクションプランを発表
▼帰国直前 再会を願う