▲『国際海洋環境情報センター/GODAC』
2023年11月、JENESYS2022フェーズ2オンライン交流プログラムが開催され、キリバス、サモア、ソロモン諸島、ツバル、トンガ、バヌアツ、パプアニューギニア、ナウル、フィジーの学生23名が参加しました。
プログラムに先立ち、参加した学生たちは日本と太平洋島嶼国との関係と対日理解促進プログラム、国際連合安全保障理事会における非常任理事国としての日本の役割の2つの基調講話を受講したのち、平和・環境学習、日本文化プログラムに参加し、それぞれのテーマについて学びました。
平和学習では、沖縄戦とひめゆり学徒隊の生存者の証言、広島市の原爆被災と戦後復興、広島市の平和への取り組みと学びました。広島の平和学習ではバーチャルによる原爆ドーム、平和祈念公園、被災した現役の路面電車の訪問をライブツアーで体験しています。
環境学習では、地球規模の環境変化による多様生物の損失、海洋廃棄物問題に関して学び、50年100年先を見据えた生物の生活圏を保全するための一人一人の取り組みについて学び、SDGs目標達成の重要性を認識しました。また、日本各地で取り組まれている持続可能なエコツーリズムが紹介され、学生から大洋州と日本のコラボレーションの可能性に関する質問がでる積極的な意見交換が行われました。
日本文化では折り紙と座禅の体験学習を行いました。折り紙では「兜」「帆掛け船」「折り鶴」を作成し、参加した学生は全員、きれいに完成することができました。特に「折り鶴」は平和学習で「折り鶴」は平和への願いが込められていることを事前に学んでいたことから、日本文化と平和は結びついていることも学びました。このプログラムの最後の講義として、座禅を体験し、座の意味を学びつつ、座禅をとおして参加者自身がオンライン交流プログラムをまとめることができました。
JENESYSフェーズ2オンライン交流プログラム風景:
JENESYS2022フェーズ2オンライン交流プログラム
開催期間:2023年11月20日(月)~22日(水)、24日(金)、27日(月)
内容: 平和学習、 環境学習、 日本文化体験
JENESYS(対日理解促進交流事業)は日本とアジア大洋州、北米、欧州、中南米の各国・地域との間で、対外発信力を有し、将来を担う人材を招へい、派遣、オンライン交流し、日本の政治、経済、社会、文化、歴史及び外交政策等に関する理解の促進を図るとともに、親日派・知日派を発掘し、また、日本の外交姿勢や魅力等について被招へい者・被派遣者自ら積極的に発信してもらうことで対外発信を強化し、我が国の外交基盤を拡充する事業です。