風光明媚な場所として知られる沖縄県は伝統的な工芸や芸能も多彩な県です。
国指定の伝統工芸品の数は16種類もあり、京都や東京に続く多さです。
沖縄県は歴史背景が本土と異なる点では海外文化の影響も受けており、気候風土、色使いや文様、技術・技法に至るまで独自の個性を確立しています。
「伝統文化コース」実施の会場先としてお世話になっているおきなわ工芸の杜。
沖縄ホテルに続き、プログラムに館内見学も盛り込むべくスタッフ研修に行って参りました!
まずはパネル検索での紹介説明。
「沖縄の工芸」に馴染みがない方にも「色から探す」「原材料から探す」など、どの産地でどのような工芸品が作られているのかがわかりやすく解説しています。
展示室に入ると目を引くのが色とりどりの染織物がズラリと並ぶ光景。
今回アテンドいただいた嶺井さんは染色技術を学んだご経験から、原材料や製作技法のこだわりポイント、歴史的背景、地域ごとの特徴など丁寧に説明いただきました。
またそれぞれの織物を実際触れてその違いを感じることも出来ます。
全ての織物に触れることが出来るのは県内でもここだけだそうです!
他にも、有名な「琉球ガラス」は戦後に発展していった歴史的には新しい工芸品であること、「琉球漆器」はたくさんの加飾技法があるのが特徴で、貝細工のキラキラした螺鈿(らでん)加飾には魅了されました~。
おきなわ工芸の杜では、たくさんの工芸品が一度に見れるほか、若手作家さんの工房を訪れることができるのも魅力です。
作家さんの想いや、沖縄工芸品との出会いなど、快くインタビューに応じてくれました。
体験工房では、「藍染」について#玉藍工房と#琉球藍研究所でお話を伺うことができました。
アテンドしてくれたのは渡瀬さん。ちょうど藍染めしたシャツを着ており、ご自身で染めた!と、嬉しそうに話してくれたのが印象的でした。
玉藍工房では、藍の栽培から手掛けており、天然灰汁発酵の様子も見せてくれました。
酵母がブクブクと泡をたて、「藍は生き物なんだよ」と教えてくれました。
お隣の琉球藍研究所へ入ると、なんと香りが違うのです!!
同じ藍染工房でも発酵の割合など調合が違うのか、そのお店特有の香りがするのは新しい発見でした。
これから、上記の視察をもとに、「伝統文化コース」プログラムとどう反映させていくか打ち合わせ予定です!!
おきなわの工芸について深堀りしたい方にお勧めの施設です!
事務方だけにとどまらず、それぞれの専門分野でアテンドをしてくれる素敵な職員さんが待っています!
皆さんぜひ足を運んでくださいね。