5月15日、みなさんはこの日が何の日かご存じでしょうか?
1972年(昭和47年)5月15日、沖縄が本土への復帰を果たした日から、今年で51年目となりました。
「おきなわ世界塾」の教育旅行事業では「平和学習プログラム」として複数のコースがございます。
〇嘉数高台コース
〇浦添城跡コース
〇ひめゆり平和祈念資料館コース
〇南風原文化センターコース
うちなー目線を多く取り入れていますが、日本軍側や米軍側の平和学習はどのように紹介され、どういう想いを抱いているのだろうか?というテーマで私たちスタッフが平和学習の研修に行って参りました!
「日本軍視点」「米軍視点」の2部編成でお送りします。
訪れたのは「鎮守の館」。この建物は「沖縄戦で亡くなった英霊鎮魂の館」として一般公開されているのだそうです。
米軍が上陸して宜野湾や浦添、首里城一帯で交戦し、南部に撤退した様子を戦史模型から沖縄戦を時系列で追っていきました。
ジオラマの電飾で戦線が南下する様子を視覚的に見ることで、うちなーんちゅがなぜ糸満方面で多く亡くなったのか、よりリアルに読み取ることができました。
他にも、牛島軍治司令官の軍服や写真集なども見ることができ、陸上自衛隊、第15旅団の沿革も展示されていました。
昨今、防衛費予算が増えていることによる沖縄県民の不安や、「防衛」というキーワードに違和感を覚える人々もいる中、離島での軍事演習に関して多方面な意見がありつつも、陸上自衛隊の活動が、戦後の不発弾処理で市民の暮らしを守っていること、災害派遣でいち早く現場に向かっていること、島しょ地域の沖縄でドクターヘリとともに緊急患者空輸にも尽力し、人命救助に励んでいることなど、彼らが仕事として取り組むリアルな近況を伺いつつも、沖縄県民にも配慮している姿勢を垣間見ることができ、ニュースや新聞記事だけでは感じられないリアルな場でした。
私たちJOCA沖縄からも、能登半島地震の支援として数名のスタッフが派遣されましたが、その教訓をもとに、異種団体との連携を深めることで、より良い防災効果が生まれるのでは?と担当者とも意見交換をすることができました。
すぐに実行や反映には繋がらないかもしれませんが、小さな気づきや他団体の視点も取り入れることで、平和の一助になれたらいいな、と思う瞬間でした。
平和に向かって活動する根っこの気持ちは同じなのだと、改めて感じた現場視察となりました。
第15旅団の皆さま、ご協力ありがとうございました。
次は、パート②に続きます。