梅雨の沖縄、6月。
兵庫県立村岡高校の2年生は、ひめゆり平和祈念資料館を訪れました。
79年前も、同じような大雨の中をさまよった人達がいたかもしれません。そんな思いを馳せた生徒もいたでしょうか。ひめゆりの塔の前で黙祷をし、資料館へ入りました。
事前学習では学芸員の方からひめゆりの学校生活や沖縄戦でのひめゆり学徒隊について学び、宮城喜久子さん(故人)の証言を聞いて言葉を失っていた生徒たちでしたが、資料館を見学して感じたことを言葉にしたり、疑問に思ったことを学芸員に詳しく解説してもらうことで、理解を深め、自分なりに平和な社会に向けて考える時間となりました。
平和を作っていくために何ができるかを考えるワークショップでは、”1つの情報源ではなく複数の情報を見極めて物事を判断することが大事”だと答えた生徒。「ひめゆり学徒隊も情報がなかったから」と、誤った情報で命を落とさざるを得なかった当時の同世代の戦争体験から、今自分ができる行動を探しているようでした。
戦争を学ぶことに加えて、自分たちが生きる今にどう歴史を活かすことができるか、資料館見学に振り返りやワークショップを加えると、より学びの定着に繋がります。
引率した先生からご推薦頂き、次年度の後輩へも本プログラムを繋ぐことができました。有難うございます。
村岡高等学校の皆さま、また来年もお待ちしております。