「どの辺にSDGs要素があったのか分かりづらかった」
「散策が多くてもっと学び要素を取り入れてほしかった」
昨年度に実施した東洋大学附属高校様をお迎えした時に、「楽しかったけれど、思っていた学習要素と少しちがった」という感想を受けました。
ありがたいことに、今までこういったフィードバックをもらったことがなかったのでスタッフ一同、考えさせられた案件でした。
もしかすると、2024年度は来てくれないのでは・・・と思いきや!
なんと、まったく同じコースをご希望され、前回のフィードバックを反省にプログラムの見直しを行いました。
今年の生徒さんの頑張りと先生のご意見にフォーカスしてご紹介します。
「多文化共生コース」
実は多文化共生というSDGsのゴールはありませんが、国連が掲げている各ゴールターゲットの指標と合致し、実はほとんどの項目に関わってくるのが“多文化共生”です。
多文化共生な社会を築きあげることが、「住み続けられるまちづくり」への改善に近づく一歩であることをプログラムにしたもの。
沖縄市が戦後復興とともに外国からの移住者と暮らす社会について知るべく街歩きを実施!
ゲストインタビューへの質問で、「普段家族と何語で話すか」という質問に対し、スペインにルーツを持つ方からは「考えたことなかった、その質問は島国の日本ならではだと思う」と言いながらミックスで話をすることを紹介してくれ、複数の国や言語にルーツを持つ人の特徴を知るきっかけとなりました。
恥ずかしがり屋の生徒が多いと聞いていましたが、外国人へのインタビューシップもグループで協同してしっかり取り組めていました!
「自然コース」
今の時期にしかいない、末吉公園内にいる動植物を探すミッションにチャレンジ!
亜熱帯特有のアオミオカタニシ、オオゴマダラを見つけては「緑色だ!」「でっかいチョウチョ!」
と地元では見ない昆虫に目を輝かせていました。
途中、ゴミが落ちているのを見かけると率先してゴミ拾いまで始める部活動の生徒さん。
次々に連鎖して、誰に指示されずともみんなでゴミも拾いながら、ミッションもクリアしながらと豊かな自然を前に、自主的に行動した様子に感極まる瞬間でした。
ワークショップでは外来種問題の話し、自然環境保全が社会や経済の上になりたっていることの重要性、生態系サービスについてカードアクテビティを通して学びました。
最後に、先生方のお声で「米軍の存在が感じられる街並みだった」「生徒の顔つきが変わった」
「“自分でやれた!”という経験がのこった。」
「豊かな自然に驚きつつも頭上を何度も米軍機が飛ぶ音を聞いたことは知らない経験だった」
「沖縄県の風土の特徴から問題提起まで盛り込んでくれて丁寧に解説してくれた」
と嬉しい言葉をいただきました。
私たちも改めて学校が求める沖縄での探究学習について、足元を見つめ直す機会となりました。東洋大学附属高校の皆様、調整していただいた旅行社さま、本当に沖縄に来てくれてありがとうございました!!
2025年度もまっちょーいびんどー!